研究者を目指すという熱病

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膝の痛み

 僕も、四捨五入すれば、アラサーにカテゴライズにされる年齢である。年齢によるものなのか、日常における姿勢などの生活習慣によるものなのか、昨年春からの無理なダイエットによるものなのかは分からないけれども、膝が痛むようになった。

 たとえば、満員電車の中で、身動きができずに電車の揺れにより、全体重がグッと片脚だけにかかってしまうときに、疼くような膝の痛みを感じるようになった。階段を昇り降りするだけで、膝頭にピリッとした、骨と神経が擦れ合うような刺激を感じることもある。

 痛みをはっきりと感じるようになったのは、去年の夏休みに、20キロ近くの山道を調子に乗って走り終わって、アイシングをしているときだった。

 思えば、僕は膝を酷使してきた。修士入学時に最大で87キロあった体重を減らすために、僕は、ある日にはいつまでも歩き、ある日には、どこまでも走った。その甲斐あって、膝をぶち壊した頃には、ちょうど70キロまで減量に成功することができた。

 また、ウォーキングやジョギングに飽きた日には、サッカーボールとスパイクをグラウンドに持っていって、ボールを網ネットに向かって気が済むまで蹴りまくった。研究報告で爆死した苦しみと悲しみをボールへとぶつけたパワーは、不幸にもどうやら、シュートの際に軸足となる右膝(と関節)に返ってきてしまったようである。ちなみに僕が履いていたNIKEのT90 LASER Ⅳは、無数に存在するスパイクの中でもそれなりに重みがある分、力を入れることなく脚を振り下ろすだけで、速いシュートが撃てるので、とても爽快である。2011年に発売されたものなので、スポーツ店の倉庫にデッドストックが残っていて、もし投売りされていれば、ぜひ購入してみてほしい。

 とにかく、僕は膝を怪我してしまったのだと思う。ダイエット方法、ストレス解消方法として、プールを選択しておけば良かったと、今となっては後悔している。村上春樹さんの作品に、『走ることについて語るときに僕の語ること』という文春文庫から出ている素晴らしいエッセイが刊行されているけれども、この本を読んで、マラソン意欲が湧き上がって、無理なペースでジョギングをするのは、経験者としてお薦めしない。

 いまはデブだけれども、例えば、就職活動におけるイメージアップ作戦のために是が非でも痩せる必要があり、毎日、結構な距離を走りたい未来の学部4回生の方は、柔らかい土のグラウンドを選んで、ソールが厚めの(脚を保護してくれる)シューズを履いて、無理せず、ダイエットとジョギングを楽しむのがお薦めである。

 なぜなら、ひょっとすると僕のように、片膝に疼きを感じながら、キャンパスを移動することになるからである。

 今年は、膝を労わりながらプールで泳ぎたいなあ。