研究者を目指すという熱病

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英語英語英語英語英語!!!

 こんばんは。1週間振りの更新です。

 今日は、来週、私が所属する大学院に入学する新入生を迎えるために、彼らが入室することとなる院生研究室の清掃作業を半日かけて行いました。後輩のためとはいえ、このような雑務に時間を費やすことになるとは、私自身が大学院に入学したときには想像もできなかったです。とはいえ、優秀な研究者の先生方が研究だけをしているわけにはいかない昨今の大学における研究環境に鑑みると、このような経験もまた、将来、私が無事、大学教員になれたときの良い経験になっているかもしれないな、とポジティブに捉えて、一生懸命、部屋を清掃してきました。春の生ぬるい風に吹かれて額に汗を滲ませながら、院生部屋に放置された大量の資料をゴミ捨て場に持っていくのは、本当に、本当に大変でした。

 さて、最近は、こうした新入生を迎えるための準備をしつつ、自分の研究を進めるためにドイツ語の文献を読みつつ、これらの隙間を縫って、英語の勉強をしています。というのも、昨年度の後期から引き続き、来年度の前期でも大学院のゼミにおいて英語文献を講読するからです。

 英語は、とても難しいです。

 最近、本当に基本的な英文法書を最初から読み始めながら感じているのは、自分が大学受験の受験生だった頃でさえ、英文法の理屈を精確に理解した上で論理的に英語を勉強していなかったな、ということです。

 当時の自分の英語の勉強法というのは、英語の長文と和訳が掲載されている参考書を大量に購入した上で、それを繰り返し何度も眺めることにより、和訳方法をパターンで暗記するというものでした。算数の九々の計算を何度も反復して記憶していくような方法だとイメージしていただいて構いません。当時は、こんな勉強方法でも、何故か、それなりに英文を読むことができるようになった記憶があります。

 しかし、受験生だった頃に、いわゆる暗記モノとして英語に取り組んでいた私が、5,6年振りにいざ英文を読んでみると、お恥ずかしいことに、英文法も、語彙も、サッパリ記憶から抜け落ちており、まったく英語が読めなくてなっていました。

 それどころか、例えば、前置詞が名詞をとるというような中学生で習うような基本的な文法事項や、英語の語順や、分詞構文の使い方などさえ忘れてしまっていました。

 これらのことから読み取れるのではないかと思うのは、かつての私が、まったくの感覚だけで英語を読んでおり、完全に英文法を軽視していたということです。当時、英文法の基礎的な知識を反復してもう少し誠実に勉強していれば、仮に英語の語彙力・単語力が落ちてしまったとしても、今でも辞書を片手に英文をもっと読むことができたのかな、と反省しています。

 ただ、ドイツ語も、学部4回生時にまったくの初学者の状態からトレーニングを積み重ねた結果、少しずつなんとか読めるようになったという経験があるので、同じように英語も、コツコツと力を積み上げていきたいと思います。

 幸いなことは、英語の学習を私は楽しむことができていることです。とりわけ、高校生や大学受験生だった頃とは明らかに違った意識を持って英語の文法書を読むのはとても新鮮であり、当時、何気なくテキトーに暗記していた英文法の仕組み・用法の説明を読むたびに、「そういうことだったんだ!」というような新しい発見があります。

 また、英語とドイツ語を比較しながら勉強するのも楽しい経験です。

 博士論文の構想においては、比較法の素材としてドイツ法を考えているので、この英語の学習が直哉に自己の研究の充実に繋がるわけではないのかもしれませんが、-いよいよ山場に差し掛かりつつある研究とは離れて-勉強それ自体が楽しい場所があるのは(もちろん研究も楽しいですが)、今の私にとって少し救いになっているといえるかもしれません。

 今日は、ここまでにしたいと思います。

 コロナウィルスにより大変なことになっていて、心配です。

 私の大学も、授業の開始日が2週間、延期することとなりました。無事、大学の授業およびゼミをすることができるのか、心配です。体調に気をつけたいと思います。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。